薬理学研究室

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薬の効き方を分子レベルで読み解く

ご挨拶

薬理学と聞いてどのようなイメージを持ちますか。薬に偏った分野との思いが強いのでは無いでしょうか。確かに、教科書にはたくさん薬物名が記載されています。もともと薬理学は、薬の生体での効き方を研究する学問として生まれ、発展してきました。その中で、薬物(鍵)の標的分子(鍵穴)の生理機能が解き明かされてきました。一方で、まず薬物標的候補の生理機能を明らかにし、次に薬物を探すというもの薬理学です。このいわゆる両方向性の薬理学を学生とともに考え、「ヒトの老化・健康長寿」をキーワードにして、疾患の予防・治療を目指せたらいいと思っています。

研究概要

細胞内情報伝達系を標的にしたくすりの開発(シグナル創薬)を目指して

人間を構成する60兆個の細胞は外界の情報を受け取り、細胞内の複雑で精妙な情報伝達系を介して細胞固有の機能を発揮し、そして生命現象に反映しています。細胞内情報機構の仕組みを考えることが、新規の薬物の創製の糸口になったらいいなと考えています。近年、こういった細胞機能調節の研究は、薬理学、生化学、細胞生物学的アプローチによってのみならず生命工学的それによっても、めざましい成果があげられてきています。しかし、現時点でも次のような大きな課題が残されています。つまり、1)これらの細胞内情報伝達系は相互にクロストークしており全体像を把握するのが困難です。さらに、2)試験管での解析結果が必ずしも細胞、組織、個体レベルでの作用機序解析に反映されるとは限りません。そこで、私たちは学部学生や大学院生と一緒に、どうしたら問題解決出来るかを日々話し合い、実験を通して検証しています。そして、健康長寿に関わる細胞内情報機構を標的にした創薬(シグナル創薬)を目指していきたいと思っています。

教員紹介

渡邊 泰男 教授 / 学位:博士(医学)

  • 研究分野:細胞内カルシウムシグナルの分子薬理
  • 担当科目:生体と薬物(2年前期)
    臨床薬理(2年後期)
    薬理実習(3年前期)
    総合薬学研究 (4年前期~6年前期)
    生物系特論(6年前期)
    最終総合演習(6年後期)
    分子薬理学特論及び演習(修士)
    薬理・医薬品安全性学特論及び演習(博士)
    先端薬学特論及び演習(博士)

ヒトは様々な外界からの刺激に応答しながら生命活動を維持しています。その中で、個々の細胞はそれぞれ独立しながらも調和してしています。細胞の外界ストレス応答性・適応性に興味を持っています。

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土屋 幸弘 准教授 / 学位:博士(薬学)

  • 研究分野:タンパク質の翻訳後修飾、一酸化窒素の細胞内シグナル伝達への影響、活性イオウ分子とその細胞内シグナル伝達への影響
  • 担当科目:薬理実習(3年前期)
    疾患と治療II(3年後期)
    疾患と治療IV(4年前期)
    総合薬学研究 (4年前期~6年前期)
    最終総合演習(6年後期)
    分子薬理学特論及び演習(修士)
    薬理・医薬品安全性学特論及び演習(博士)

タンパク質の翻訳後修飾に興味があります。
趣味はフルート。

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神戸 敏江 講師 / 学位:博士(薬学)

  • 研究分野:神経薬理・細胞内情報伝達
  • 担当科目:生理学(2年前期)
    薬の効き方Ⅱ(3年前期)
    薬理学実習(3年前期)
    医薬品の安全性(3年後期)
    早期体験学習(1年前後期)
    ヒューマニズム 生と死(1年前期~4年後期)

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尹 盛炫 特任助教 / 学位:博士

  • 研究分野: 
  • 担当科目: 

 

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