公衆衛生学研究室

　公衆衛生（Public Health）の対象は、予防、健康増進、医療など広範囲にわたっており、私たちの暮らしに深く関わっています。
　その中で薬剤師も、健康の維持・増進や疾病予防を支える大切な役割を担っています。
　近年、諸外国において薬や薬学の知識を地域や社会全体の健康づくりに活かすという考え方、「Pharmaceutical Public Health」（薬学と公衆衛生） が広がっています。
　この概念は2000年代のはじめに示されました。新型コロナウイルスの経験を経て、薬剤師が個人の薬物治療だけでなく地域の人々の健康を支える取り組みが進められています。
　私たちの研究室では健康・医療と薬学とのつながりに着目し、薬剤師をはじめ多職種と連携、協働しながら、地域や集団の健康課題の解決に向けた研究に取り組んでいます。

当研究室では、上図の3つの領域における下記の課題に関する研究を進めています。
＊Health protection：「個人、集団の健康を守る」
　感染症、さまざまな環境要因や職場環境などから健康を守る、グローバル・ヘルス
＊Health improvement：「健康増進ー健康づくり」
　健康的な生活習慣や選択を通じて健康をより良く保つ
＊Healthcare public health：「保健医療に関する公衆衛生」
　健診・がん検診等による早期発見・早期治療