社会薬学研究室

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科学的根拠に基づいた疫学研究・薬剤疫学研究

ご挨拶

現代の日本は、高齢化や循環器疾患、がんなどの生活習慣病の増大など様々な課題に直面しています。将来をより豊かで健やかな社会にするためには、国民一人一人の疾病予防の実践が必要です。我々は、患者や地域住民のデータを用いて、人の集団における疾病や健康事象に関して科学的に検証し、問題解決に繋ぐ疫学研究、さらに医薬品の効果や安全性を評価する薬剤疫学に取り組み、社会へ貢献していきたいと考えています。

また、疫学・薬剤疫学研究は、医薬品の効果、医薬品の安全性、経済性の評価や、疾病、健康情報の批判的吟味、実践的な臨床統計が密接に関連しており、薬学生が将来、病院・健康サポート薬局、製薬企業やCROにおける市販後調査、大学、行政機関など、あらゆる場で活用することができます。学生一人ひとりが、疫学・薬剤疫学研究を通して、科学的根拠に基づいて自ら考え判断する力を養っていくことを目指します。

研究概要

人の集団における疾病・健康事象・薬剤の効果や影響を明らかにする

がん、循環器疾患予防に関する疫学研究

がん、循環器疾患といった生活習慣病をどのように予防していくことができるかを明らかにするためには、疫学研究が有用です。疫学とは「特定の人間集団に起こっている健康に関する事象を、確率・統計を主義に用いて客観的に示す科学研究」であり、実際に住民や患者の集団を長期間観察することで、科学的に疾病の原因や、関連する因子を明らかにすることができます。本研究室では、疫学調査でのデータ収集、管理、科学的な検証を行い、生活習慣病予防の実践へと繋がる研究をおこなっています。

たとえば、これまで非医療環境下血圧測定(家庭血圧・自由行動下血圧)の有用性を、動脈硬化など高血圧性臓器障害の観点から明らかにしたほか、外来診察室血圧の変動性との比較を通じた降圧薬の予防改善効果の定量化や、ビタミンサプリメントや栄養素とがん罹患との関連を検討してきました。

生活習慣病薬の効果および安全性、また薬剤感受性についての薬剤疫学研究

薬剤疫学は、集団における薬の使用とその効果や影響の研究であり、医薬品の効果、安全性、経済性を評価します。生活習慣病に対する薬剤の服用は、循環器疾患発症の予防に対して非常に重要な役割を果たしていますが、これらの薬剤の薬剤感受性(有効性と副作用)をゲノム情報に基づいて予測できれば、過量に投薬する危険は少なくなり、副作用事象と医療費の抑制に繋がります。そこで人の集団における薬剤処方情報およびゲノム情報を用い、生活習慣病薬の薬剤感受性について研究を行っています。

教員紹介

宮崎 生子 教授 / 学位:博士(医学)

  • 研究分野: レギュラトリーサイエンス
  • 担当科目:情報科学実習 (1年前期)
    薬学への招待 (1年前期)
    医療倫理学  (2年後期)
    医薬品の安全性(3年前期)
    医療統計学  (3年後期)
    薬事関連法規 (4年前期)
    キャリアパス (修士、博士1年前期)

4年目となった研究室です。今年度より、4、5、6年次の学生さんが揃い、研究生の方含めて賑やかに活動しています。
基礎研究や応用研究の結果を社会の利益にかなうように調整する“レギュラトリーサイエンス”の視点に立ち、医薬品の品質、安全性及び有効性を科学的に評価・検討するための調査・研究を行っています。
ご興味のある方は、いつでもお声がけ下さい。

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庄野 あい子 准教授 / 学位:博士(ヒューマン・ケア科学)

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  • 担当科目: 

 

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