教育の目的・教育目標・3つの方針

教育の目的

本大学は、教育基本法及び学校教育法に基づき、広く知識を授け、人格の陶冶に努め、深く薬学に関する学理と技術とを教授研究して、社会有為の薬剤師及び薬学研究者を育成することを目的とし、薬学の進展、文化の興隆、人類の福祉に寄与することを使命とする。(昭和薬科大学学則 第1章 第1条)

教育目標

専門知識と実学的な専門性と豊かな人間性を兼ね備えた問題提起及び解決能力を持つ薬剤師の養成

薬学に取り組む資質と意欲のある学生を受け入れ薬学教育モデル・コアカリキュラムに基づき医療人として求められる知識・技能・倫理観コミュニケーション能力などが身につけられるよう本学独自の教育課程を編成しています。
そして、この教育課程を修めた人に学士( 薬学) の学位が授与されます。
教育目標を踏まえて、この流れを表したものが3 つの方針です。

アドミッション・ポリシー

※アドミッション・ポリシーを変更しました(更新日2024/5/15)。

入学者受入れの方針

【2025年度以降入学者】

本学のディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)には、本学の理念である「薬を通して人類に貢献」する薬剤師に必要とされる能力が書かれています。 この能力を身につけた薬剤師を社会に送り出すために組み立てられたカリキュラム(教育課程)により育成を行うために、本学は以下の能力や意欲を有する人を求めています。

  1. 本学の理念を理解し、将来薬剤師として社会に貢献したいという強い意志を有する人
  2. 基本的なコミュニケーションやプレゼンテーション能力を有する人
  3. 薬学の学修に必要な理科(化学・生物・物理)、数学、英語の基礎学力を有し、薬学を継続的に学ぶ強い意志を有する人
  4. 医療分野での知的好奇心を有し、問題解決を積極的に行っていく意欲を有する人
  5. 思いやりの気持ちをもって他者に接し、生涯にわたり成長する意欲を有する人
  6. 主体的に多様な人と関わりあうことができる人

前述の本学が望む学生像を前提としつつ、学力試験の結果を重視し、入学者選抜では次のような多様な入試方式を導入しています。

[学校推薦型選抜]

○指定校制
継続的に学習を行うことができ、薬学を学ぶ強い意志、医療を始めとして幅広い分野で社会に貢献する意欲を有する者を選抜します。

  • 面接試験では、薬剤師に求められるコミュニケーション能力の資質と豊かな人間性を評価します。
  • 小論文試験では創造力、薬の適正使用をはじめとした倫理観、及び表現力を評価します。
  • 志願理由書では、薬学を学ぶ強い意志、医療を始めとして幅広い分野で社会に貢献する意欲について評価します。

○公募制
薬学の学修に必要な基礎学力を有するとともに、薬学を学ぶ強い意志、医療を始めとして幅広い分野で社会に貢献する意欲を有する者を選抜します。

  • 基礎学力試験では、高等学校で学んできた薬学教育の基礎となる英語・数学・化学の学力を評価します。
  • 志願理由書では、薬学を学ぶ強い意志、医療を始めとして幅広い分野で社会に貢献する意欲について確認します。

[一般選抜]

○A方式(共通テスト利用)
高い基礎学力を有し、薬学関連分野で活躍する意欲と向上心を有する者を選抜します。

  • 大学入学共通テストでは、高等学校で学んできた薬学教育の基礎となる英語・数学・理科の学力を評価します。

○B方式(個別試験)
本学への入学を強く希望する者であり、医療を始め、幅広い分野で社会に貢献する情熱を有する人を中心に選抜します。

  • 高等学校で学んできた薬学教育の基礎となる英語・数学・化学の学力を評価します。

○C方式(共通テスト併用)
人の健康や薬の適正使用に関心を持ち、その関連分野での活躍を望み、薬学教育の中核科目である化学の配点を高めることで薬学部への適性が高い者を選抜します。

  • 大学入学共通テストでは、高等学校で学んできた基礎科目である英語と数学の学力を評価します。
  • 個別試験では、高等学校で学んできた化学の学力を評価します。

○D方式(共通テスト・B方式利用)
臨床系薬学科目の基礎となる大学入学共通テストの生物又は物理及びB方式の学力試験の成績を活用し、4領域の総合的な学力を有する者を選抜します。

  • 大学入学共通テストでは、高等学校で学んできた生物又は物理の学力を評価します。
  • B方式の学力試験では、高等学校で学んできた薬学教育の基礎となる英語・数学・化学の学力を評価します。


【2024年度以前入学者】

本学が望む学生は、6年制薬学教育に対応できる基礎学力を有し、薬学を学ぶ強い意志があり、薬剤師に求められるコミュニケーション能力の資質と豊かな人間性を有する人物であり、 以下いずれかの資質や意欲を有する人です。
 
将来薬剤師として

  1. 医療を始め幅広い分野で社会に貢献する情熱を有する人
  2. 新しい薬を創製する創薬分野で活躍する意欲と創造力、向上心を有する人
  3. 人の健康や薬の適正使用に関心を持ち、その関連分野での活躍を望む人
 

なお、薬学の学修は、高等学校で学ぶ理科(化学・生物・物理)、数学、英語を基礎に成り立っています。 そのため、前述の本学が望む学生像を前提としつつ、入学者選抜では多様な入試方式により当該基礎科目の学力評価を重視するとともに、志願理由書をはじめとする出願書類等の活用により学校生活で修得してきた 主体性を持ち,多様な人々と協働しつつ学習する態度を多面的・総合的に評価します。

カリキュラム・ポリシー

教育課程編成・実施の方針

【2024年度以降入学者】

本学では、薬学教育モデル・コア・カリキュラムを基本としつつ、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる6つの能力を身につけた薬剤師を社会に送り出すために、以下の実施方針で策定したカリキュラムを提供します。

  1. 薬学で学ぶべき専門的な学習に向けた基礎的知識の修得に加え、学びの意義について考え、人間として偏らない知識を持ち、真理探究のための学びの構えを修得するため、1〜2年次にかけて教養系教育科目を配置します。
  2. 法規や倫理を遵守する知識・態度を養い、医療人として必要な倫理観や使命感を醸成するとともに、大きく変化する社会構造や医療環境に柔軟に対応しながら多様な患者・家族や地域住民、他職種と良好なコミュニケーションをとる力を養うため、1〜2年次にかけて英語教育科目および全学年を通して総合薬学教育科目を配置します。
  3. 薬学を構成する様々な分野における専門的知識を身につけ、それらを横断的に活用できるような実力を養うため、1〜4年次にかけて化学系薬学教育、物理系薬学教育、生物系薬学教育、衛生系薬学教育、病態・薬理・薬物治療系薬学教育、薬剤系薬学教育の諸科目を配置します。
  4. 薬剤師としての高い実践能力を養成するため、臨床薬学教育科目を配置します。
  5. 科学的な根拠に基づく課題発見能力ならびに問題解決能力を養うため、問題解決型の演習および薬学研究を実施します。また、身につけた知識を活用する力を養うため、統合型の演習を設けます。
  6. 生涯に亘り研鑽を行い、次世代を育成する態度を醸成するため、総合薬学教育科目を配置します。
  7. 以上の科目で修得した知識は客観試験やルーブリックを用いたレポート等で評価し、技能・態度はルーブリックやチェックリストを用いたパフォーマンス評価もしくは技能試験で評価します。 学修成果の評価は、規定の単位の修得状況による客観評価と、ディプロマポリシー・ルーブリックを用いてアウトカムの観点ごとに自己のパフォーマンスの到達レベルを評価する主観的評価によって、包括的に評価します。各科目が関連するディプロマポリシーのアウトカムの観点は、シラバスに明示します。


【2023年度以前入学者】

本学では、薬学教育モデル・コアカリキュラムを基本としつつ、本学の理念「薬を通して人類に貢献」を具現化した人材を社会に送り出すために、以下の方針でカリキュラムを策定し、学修を求めます。

  1. 薬学で学ぶべき専門的学習に向けた基礎的知識の修得に加え、学びの意義について考え、人間として偏らない知識を持ち、真理探究のための学びの構えを修得します。
  2. バランスのとれた英語教育カリキュラムを通して、グローバル化に対応できるように実用的な英語力を強化します。
  3. 薬学を構成する様々な分野における専門的知識を身につけ、それらを活用できるような実力を養います。
  4. 医療を担う薬の専門家としての高い実践能力を育成し、薬剤師として必要な倫理観や使命感を醸成し、真の医療人として行動できるよう、知識、技能、態度を修得します。
  5. 科学的な根拠に基づく問題発見能力ならびに問題解決能力を修得します。
  6. 生涯自己研鑽を行い、次世代を育成する態度を醸成します。

ディプロマ・ポリシー

学位授与の方針

【2024年度以降入学者】

以下に挙げたものは、本学の理念である「薬を通して人類に貢献」を具体化した人物像です。この様な薬剤師を育成するために編成されている本学の教育課程を修めた人に学士(薬学)の学位を授与します。

  1. 医療人として、豊かな人間性と高い倫理観および強い使命感を有し、利他的な態度で責任を持って行動する
  2. 大きく変化する社会構造や医療環境に柔軟に対応できる薬剤師として活躍するために必要なコミュニケーション能力を有している
  3. 医療を始め幅広い分野における専門的知識を修得し、その過程で概念を身に付け、社会でそれらを活かす能力を有している
  4. 情報・科学技術を適切に用い、科学的根拠に基づく課題発見、問題提起および問題解決の能力を有している
  5. 自ら到達すべき目標を定め、生涯にわたって他者と共に研鑽し、次世代を育てる能力を有している
  6. 多職種と連携しながら医療・福祉・公衆衛生に貢献する薬剤師としての実践能力を有している


【2023年度以前入学者】

以下に挙げたものは、本学の理念である「薬を通して人類に貢献」を具体化した人物像です。この様な人材育成のために編成されている本学の教育課程を修めた人に学士(薬学)の学位を授与します。

  1. 医療人として、豊かな人間性と高い倫理観及び強い使命感を有し、責任を持って行動する人
  2. 社会の様々な場面で応用可能な、コミュニケーション及びプレゼンテーションの能力を有した人
  3. 医療を始め幅広い分野における専門的知識を有し、社会でその知識を活かせる人
  4. 科学的根拠に基づく問題発見、問題提起及び問題解決の能力を有し、問題解決によって得られた成果を社会に還元できる人
  5. 生涯にわたり使命感を持って継続的な成長を自らに課し、次世代を育て、指導的な立場で社会に貢献する人
  6. チーム医療に積極的に参画し、薬剤師に求められる知識・行動能力を有した人