博士課程

Doctor薬学専攻/博士課程

生命科学と疾患に関わる先進的な課題に取組む

薬学研究科・薬学専攻では、医療薬学を中心とする臨床研究から、創薬を視野に入れた基礎研究までを包括した高度な研究を行い、生命科学と疾患に関わる先進的な課題に取り組みます。

博士課程では、学位論文の審査を受け、最終試験に合格すれば、博士(薬学)の学位が授与されます。薬学専攻では、6年制薬学部の卒業生はもちろん、医療関連分野や企業等で働く社会人、他大学の修士課程修了者にも広く門戸を開放します。

2年
Shoma Araki荒木 笙馬薬理学研究室/博士課程

抗酸化作用をもつ活性イオウ分子のメカニズムを探求する

  • 学部の卒業研究に楽しく、意欲的に取り組めたことが、大学院に進むきっかけになりました。実験がどんな結果を導き出すか? やってみなければわからないのも、サイエンスの面白さの一つです。

  • 大学院では、最近注目を集めている「活性イオウ分子」に関わる研究に取り組んでいます。がん、生活習慣病、アルツハイマー、老化などには酸化ストレスが関与していますが、生体内にある活性イオウ分子は酸化状態にブロックをかける抗酸化作用があります。

    そこで、活性イオウ分子が生体内でどのようにふるまっているのか、また活性イオウをつくる酵素(タンパク質)が生体内でどのように制御されているのか、培養細胞を用いてそのメカニズムを調べています。

    本格的な研究はこれからですが、自分の体の中で起こっていることを分子レベルで見ていくことに強い興味を覚えます。6年次には薬理学会でポスター発表しましたが、大学院でそれを進化させたデータを出し、論文を発表することを当面の目標にしています。

  • 薬学専攻(博士課程)
    修了後の進路

    • 医療職(博士号をもつ薬剤師)
    • 製薬企業(研究部門、臨床開発部門)
    • 各種研究機関
    • 医薬品医療機器総合機構
      (PMDA)等
    • 大学教員・公務員

薬学専攻博士課程開講科目

本学の薬学専攻博士課程は、特色ある老化に関する先端の講義を行う総合必修科目と、各研究室が主体となる専門性の高い専門選択科目からなります。

総合必修科目

  • 「先端薬学(生命科学と疾患)特論」

  • イントロダクション
    基礎薬科学
    • 老化に対する生体防御
    • 老化の化学
    • 老化に関与する生体分子
    • 老化の分析化学
    • 血管の老化とその分子機構
    • 老化制御薬
    臨床医学
    • 高齢者の内科疾患
    • 高齢者のメンタルヘルスケア
    • 高齢者の運動器疾患
    • 老化としての癌
    医療・応用薬学
    • 高齢者における薬物動態
    • 高齢者に対する製剤
    • 高齢者に対する漢方
    • 高齢者に対するファーマシューティカルケア高齢者を対象とした臨床研究デザインの立て方

専門選択科目

シラバスの教育課程表を参照

大学院シラバス

大久保 真穂
Maho Okubo

薬物動態学研究室
博士課程修了
(2016年3月)

日本学術振興会の特別研究員に選抜され、日本薬学会の優秀発表賞も受賞

薬学6年制の第1期生で、本学の大学院博士課程を修了した大久保真穂さんが、4年次在籍中に日本学術振興会の「特別研究員」に採用されました。この制度は「日本の学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者の養成・確保に資する」ことを目的とし、研究に専念できるよう奨励金が支給されます。選抜されるのは、東京大学や京都大学など著名国立大学の大学院博士課程在籍者が大半を占め、本学の大学院生が採用されたのは初めてのケースです。

大久保さんは、患者さんによって薬の効き方が異なるのはなぜなのか、遺伝子を調べ、どのような因子が関わっているのかを研究しています。複数の大学病院から患者さんの血液を提供してもらい、医師との共同研究であることもユニークな点です。

「6年制で臨床の場を経験したことが大きいと思います。今後も、基礎と臨床をつないでいくような研究者をめざします」そう語る大久保さんは、2015年3月に開催された日本薬学会 第135年会(神戸)で、今度は優秀発表賞を受賞しました。