修士課程

Master薬科学専攻/修士課程

担当教員との深いディスカッションを通した研究活動

薬学研究科・薬科学専攻では、2年間で講義と研究を並行して進めていきます。講義はごく少人数で行われ、担当教員との深いディスカッションを通して知識を身につけるとともに、研究活動を行います。修士課程では、所定の単位を修得した上で、修士論文の審査を受け、最終試験に合格すれば、修士(薬科学)の学位が授与されます。薬科学専攻では、他大学の学部卒業者、社会人など幅広く人材を受け入れており、6年制薬学部卒業生の進学も歓迎します。

2016年3月修了
Arisa Oura大浦 有紗医薬分子化学研究室/修士課程
(東京農工大学卒業)

新しい合成手法の確立とエストロゲン受容体を標的とした化合物の合成

  • 大学では有機化学を専攻し、反応開発に取り組んでいましたが、やがて反応だけでなく、生物学的なアッセイ(分析・評価)まで踏み込んで研究したいと思うようになりました。合成した化合物が、生体内でどのような活性を示すのか、その先を知りたかったのです。

  • 医薬品の研究開発に最も時間と労力が必要な段階は有機合成です。私は、大学で行ってきた反応開発の技術を活かし、新しい手法による効率のよい医薬品開発のための有機合成法の開発を目指しています。

    また、新しく開発した手法が医薬品開発に役に立つかどうかも検討します。乳がんに関連するエストロゲン受容体を標的として設計した化合物を簡便に合成し、その活性と合わせて、実証しようと考えています。大きな研究テーマですが、「考える」「実験を行う」を日々繰り返し、課題をやり遂げていきます。

    他大学出身ですが、研究室はフランクな雰囲気で、すぐに打ち解けることができました。先生方も身近な存在で、気軽にディスカッションを行っています。できるだけ早く研究成果を上げ、医療に役立てることが目標です。

  • 薬科学専攻(修士課程)
    修了後の進路

    • 製薬企業の研究職
    • 化学・食品企業等の研究職
    • 博士課程への進学

より高度で専門的な研究者を育成

2015年春、定員を上回る6名が本学の大学院博士課程へ進学しました。その顔ぶれも、6年制の学部卒業生に加え、現役の病院薬剤師や病院薬剤師として働いたキャリアをもち、学び直す人など、バラエティに富んでいます。

博士課程の学生は、自分の研究や論文発表の傍ら、ティーチング・アシスタントとしても活躍しています。研究室に所属する4〜6年生の卒業研究をサポートし、学部教育の充実にも寄与しているのです。なかには、日本学術振興会が全国の優れた若手研究員を助成する「特別研究員」に選ばれた優秀な人材もいます。

2016年3月、4年制博士課程の最初の修了者を送り出しました。学術研究や企業の研究職など、より高度で専門的な薬学研究の領域に進むことができるよう最終仕上げを行い、これからの医療の発展に貢献できる人材に育つことを願っています。