微生物の病原性を解析し、その制御を目指す

はじめに

 ヒトの疾病における感染症の重要度は大きく、感染症に関わらず普段の業務を遂行できる医療従事者はいないと言っても過言ではありません。さらに、エイズ、新型インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症や薬剤耐性菌など、感染症分野では世界的で緊急かつ重大な問題が次々と出現しており、これらの問題の解決が薬学には強く求められています。

 紀元前500年頃の中国春秋時代の兵法書「孫子」には『彼を知り己を知れば、百戦しても殆(あや)うからず』という言葉があります。この言葉は、人類と病原微生物との戦い、すなわち感染症の予防と治療においても当てはまります。つまり、感染症の克服のためには、まずその原因となる微生物を詳細に知る必要があります。

 当研究室では分子レベルで微生物の病原性を探求し、感染制御・免疫制御を可能にする新たな創薬シーズの発見を目指しています。

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