履修科目

  • すぐれた医療人教育をめざし、独自のカリキュラムを編成

    新カリキュラムは、医療系・臨床系を中心に履修科目が増加する一方、授業時間が1コマ90分から80分に短縮されました。

    では、本学の教育課程を構成する「10の系」について、学びのポイントをご紹介します。

  • 教養系教育
    「基礎物理学」「基礎化学」「基礎生物学」「線形代数」など、6年間にわたる薬学の専門的学習に向けた基礎的知識を修得します。同時に、「アカデミック・スキルズ入門」や「人と文化」「保健体育学」などを通して、受け身ではなく、主体的に学ぶ姿勢を身につけます。特に、「人と文化」は2年間、1・2年生混合型で行われ、他者の多様な意見に触れる貴重な機会となります。
  • 英語教育
    「読む」「書く」「聞く」「話す」の英語力をバランスよく身につけられるように、「薬学英語入門」を1〜3年次にかけて必修科目としています。1、2年次では、「読む」「書く」に特化した授業(RW)と、「聞く」「話す」に特化した授業(LS)を用意しています。RWの授業では新しい薬学事情を題材とした教科書を用い、またLSの授業ではイングリッシュ・スピーカーの講師が授業を行い、医療現場で薬剤師に必要とされる英語力を養成します。3年次には実用的な英語を身につけ、全員がTOEIC公開試験を受験します。
  • 化学系薬学教育
    多くの医薬品は化学物質です。化学物質の基本的性質を理解するために有機(または無機)化合物の構造、性質、反応性などについて基本的知識を修得し、実習で有機化合物を扱う基本技能を身につけます。植物や微生物など、自然界が生み出す薬物(天然物)についても学習します。タンパク質、糖、脂質などの生体内分子も化学物質です。
    これら化学物質の基本的知識をもとに、医薬品化学について理解を深めていきます。医薬品の構造式を正しく理解し、その構造活性相関についての深い知識を有することで、将来、医療チームの中で大きく貢献できます。
  • 物理系薬学教育
    生体内には様々な物質が存在し、それらが反応することで生命活動が営まれています。医薬品もまた、生体内の物質と相互作用をし、その効果を発揮します。これらのことを理解するため、原子・分子の性質や放射化学、化学熱力学、溶液化学、反応速度論といった基本的な事項を修得し、それらを応用する技能を身につけます。
    また、医薬品の開発、生産や品質保証・管理に不可欠な分析法を学び、基礎理論から最新の機器分析法までを、さらに分析法を応用した医療診断技術に関する知識も修得します。
  • 生物系薬学教育
    本科目では、ヒト(生命体)の構造を分子、細胞、個体レベルで様々な角度から学び、さらに環境因子として微生物の構造を分子、細胞レベルで理解します。それらの知識を基礎として、生体内における分子の相互作用、細胞間の相互機構を理解し、また個体レベルでそれらがどのように関連しているのかを学びます。
    同様に、微生物についても宿主との関連を分子、細胞、個体レベルで見ていきます。最終的には、これらの知識を統括し、生体生理、病理の機構を理解することをめざします。
  • 衛生系薬学教育
    履修科目は“健康”と“環境”の二つに大別されます。健康分野では公衆衛生学、疫学、栄養学、食品衛生学などを、環境分野では環境科学、毒性学などを学びます。併せて、食品や環境中の物質を測定する試験法などの技能やリスクコミュニケーションなどの態度も修得します。
     環境化学物質や、医薬品以外に意図的に体内に取り込む食品(食品添加物や保健機能食品も含む)も化学物質として捉え、生体との関わりを分子レベル・化学反応レベルで理解します。
  • 薬理系薬学教育
    生体がホメオスタシス(恒常性)を維持する機構を個体レベルで理解するために、各組織の機能調節機構について、重要なものを取り上げて基本的知識を修得します。医薬品の作用する過程を理解するために、代表的な薬物の薬理作用・作用機序に関する基本的知識と技能を修得します。将来、適切な薬物治療に貢献できるよう、各疾患の病態生理、適切な治療薬選択、その使用上の注意について基本的知識と技能を修得します。
  • 薬剤系薬学教育
    医薬品の適正使用に貢献できるように、製剤化と薬物体内動態に関する知識・技能・態度を修得します。錠剤や注射剤など製剤化の方法と意義を学ぶと同時に、製剤の特性を理解し、医療現場での適正な使用方法や管理方法に関する知識・技能・態度を身につけます。
    薬物体内動態は、薬物が体内でどのように吸収され、分布し、代謝、排泄されるのかを理解し、さらに患者の病態や個人差などを考慮に入れた投与計画の作成、薬物相互作用などを防ぐために必要な知識・技能・態度を修得します。同じ薬物でも剤形により薬物体内動態が異なり、有効性と安全性、つまり治療効果が異なることを理解し、チーム医療の中で貢献できる知識・技能・態度を身につけます。
  • 臨床系薬学教育
    「薬剤師として求められる基本的な資質」を確実に身につけることを目標に、早期(2年次)から卒業まで継続して修得していきます。特に、患者・生活者本位の視点に立ち、病院・薬局などの臨床現場で活躍できるように、2〜4年次に学ぶ「臨床薬学Ⅰ・Ⅱ」「臨床実習事前学習Ⅰ」「臨床実習事前学習Ⅱ」と、5年次に学外の病院・薬局で5ヵ月間かけて行う「病院・薬局実習」の2部で構成されています。さらに、6年次では薬学臨床アドバンスト科目を学びます。
  • 総合薬学教育
    薬学系人材育成全般を担う科目から構成されています。薬学生が身につけなければいけない生命・医療倫理、法規制の修得をはじめ、「早期体験学習」や「インターンシップ」を通じて薬学生に卒業後の将来像を感じ取ってもらいます。
    上級学年では、薬学・医療の進歩と改善を遂行できる意欲や問題提起・問題解決能力を培います。6年次後期に開講される「最終総合演習」により6年間身につけた学力の確認を図ります。

2015年度からスタートした新カリキュラム

新教育課程カリキュラムマップ