地方公務員 佐々木 国玄

さまざまな感染症から
市民の健康を守る

地方公務員としての薬剤師は、地域の保健所勤務に加え、市立病院で調剤業務に携わる人も、衛生研究所などで働く人もいます。

このうち、保健所での仕事は公衆衛生に関することがメイン。病院、薬局などの開設許可業務や指導・調査なども行います。私も区役所の衛生課にいた頃は、美容院、旅館、銭湯などの衛生指導業務に携わっていました。

現在は、食中毒や感染症などの非常事態に対応する健康危機管理を担当しています。たとえば、インフルエンザやO157などは良く知られていますが、風疹、デング熱など多くの感染症があり、調査報告に基づいて、予防法の広報や啓発活動なども行います。

感染症対策は、まず発生源を突き止め、感染が拡大しないようにすることが大切です。そこで、感染症が発生すると、患者さんへの聞き取り調査や病院の検査データ等の情報を集め、市の広報紙などを通して注意を呼びかけます。デング熱の場合、蚊の発生を防ぐことが重要なので、町内会に回覧板を回してもらい、協力を呼びかけました。

日頃から、地域の医師会と連携し、講習会や研修会を開催し、次に備えることも欠かせません。医師と話し合う機会も多く、大学で学んだ公衆衛生や微生物などの知識や病院実習での経験が役立っています。

 薬学は学ぶ範囲が広く大変ですが、そのぶん進路も幅広く、やりがいのある学問だと思います。

佐々木 国玄 Kuniharu Sasaki (2010年大学院医療薬学専攻修士課程修了)
川崎市役所
健康福祉局 健康危機管理担当
CAREER 2010年 幸区役所衛生課に配属
2013年 健康福祉局 健康危機管理担当