製薬・化粧品会社 松見 あずさ

GMPに適合した品質を
保証し、将来は
研究開発職が目標

薬学6年制を修了した薬剤師の進路は、医療の場だけではなく、様々な分野に広がっています。私の場合、自分の肌が弱いこともあり、デリケートな肌の人でも心地よく使える化粧品、スキンケア商品を創ってみたいと考えたことが、就職のきっかけになりました。

勤務先の横浜工場は、GMP(医薬品の製造・品質管理に関する省令)の適合工場として、主力製品の薬用ハンドクリームをはじめ、乳液、化粧水などを製造しています。私が所属する品質管理課は、①原料・資材の受入れ試験、②容器に充填する前の中間試験、③完成製品の最終試験、④製造室の環境保全に関わる試験などを担当し、すべての自社製品の品質をつかさどる部門です。

私は採取したサンプルを液体クロマトグラフィーなどで分析し、設計品質通りに有効成分が含まれているかどうかチェックしています。「品質」はまさに企業の生命線であり、会社内の関連部門と密接に連携しながら、日々お客様から寄せられる声にも対応しています。

大学時代は、卒業研究で皮膚の代謝酵素にアプローチし、薬剤学会で口頭発表したことが良い思い出になっています。時間を忘れて研究に没頭し、達成感を感じることができました。会社では、まだまだキャリア不足ですが、今後は研究開発、製造、販売のトータルな視点で品質保証を考え、将来的には自分が理想とするスキンケア製品を開発する仕事に挑戦したいと思っています。

松見 あずさ Azusa Matsumi (6年制第1期卒業生)
神奈川県立柏陽高等学校出身
(総合薬学コース)
CAREER ユースキン製薬株式会社
横浜工場 製造部 品質管理課
2012年 入社