公務員 小山 知美 さん

“日本の食卓に
欠かすことができない
輸入食品
食品監視の番人として
食の安全を守っています”
検疫所の業務は大きく2つに分けられます。検疫法に基づき海外からの入国者に行う検疫や感染症の蔓延を防止するための衛生業務、そして食品衛生法に基づく輸入食品の監視・指導業務です。川崎検疫支所の輸入食品の監視指導業務は国内有数の倉庫群である東扇島地区を擁する川崎市を管轄しています。
私が所属する食品監視課は輸入に際して提出される「食品等輸入届出書」を受理し適法であるか審査しています。「食品等輸入届出書」は食品以外にも器具、乳幼児対象のおもちゃ、添加物、容器包装も対象としており、審査によって検査が必要と判断された食品等は命令検査・行政検査を実施するほか計画的なモニタリング検査も行っています。
検査の際は倉庫まで足を運んでサンプリングを行い、検査課で抜き取った食品について微生物検査、理化学検査を実施、結果を分析して残留農薬や抗生物質などをチェックしていきます。冷凍倉庫に入ることも少なくないので、ヘルメットの他防寒着も必須アイテムとなります。
入職して4年目になりました。事務所があるのは港湾地区ですが、通勤の際は地理的に川崎や横浜を経由することになりますから仕事帰りにショッピングや食事も楽しめます。休日も基本的にカレンダーどおりですし、働く場所としてとても満足しています。
この道に進むきっかけになったのは、薬学を学ぶなかで高まった衛生分野への関心でした。薬学部を目指す皆さんにも進路の一つとしてご紹介できるとうれしいですね。
小山 知美 さん
Tomomi Koyama
(2015年卒業)
厚生労働省 東京検疫所
川崎検疫支所 食品監視課
厚生労働省 東京検疫所
川崎検疫支所 食品監視課