6年間の教育プログラム

3-4年次

臨床実習事前学習(事前実習)

3年次後期から臨床実習事前学習の導入教育がスタートし、4年次の前期・後期と合わせ3段階で必要な技能・態度を身につけます。実習には5年次の実務実習先となる協力病院や保険薬局の薬剤師も参加し、本番へスムーズに移行できる体制になっています。

調剤・製剤室での事前実習

教育のポイント

  • 少人数で活発に意見を交わす

    最新の実習施設を使ってトレーニング

    本学は、より充実した事前実習を可能にする最新の施設を実習棟に導入しています。具体的には、電子カルテに対応した最新のモデル薬局、モデル病室をはじめ、散剤用、水剤用の調剤・製剤施設を設けた調剤・製剤室、注射剤の混合製剤を行う無菌製剤室などを配備。実際の医療の場さながらのリアルな環境を整備し、各実習室を合わせて1学年の学生が同時に実習を行うことができます。

    事前実習は合計150コマ以上、実施されます。その内容は、処方せんと調剤、医師への疑義照会、患者さんへの服薬指導、医薬品管理、医薬品情報の提供、薬物モニタリングなどを実践的に学び、医薬品と薬物治療に関わる理解を深めていきます。

    学生は、薬剤師に求められる技能・態度を確実に身につけると同時に、医療従事者や患者さんとのコミュニケーション能力を養うことにも重点が置かれています。実習には、模擬患者(SP)として地元ボランティアの方々も協力し、アドバイスを行います。

    実務実習先の指導薬剤師も
    講師をつとめる

    モデル薬局で模擬患者さんとの対応により
    コミュニケーション能力を養う

  • 事前実習のポイント

    モデル病室での事前実習

    1. 電子カルテに対応したモデル薬局、モデル病室、無菌製剤室なども備えた最新の実習施設で学ぶ
    2. 5年次の実務実習先の協力病院や保険薬局の薬剤師も参加し、直接指導を受ける
    3. 技能・態度に加え、医療人として欠かせないコミュニケーション能力を養う

4年間の学修成果を評価する共用試験

共用試験は、1〜4年次で薬学生として一定水準の知識・技能・態度を修得したかを評価・保証する試験で、合格しなければ、5年次の実務実習に参加することができません。試験は、合計310問のコンピュータ試験(CBT)と、臨床の実技試験(OSCE)の2つに分かれています。

共用試験 受験者数 合格者数
CBT 192人 190人
OSCE 192人 192人

CBT(Computer-based Testing)
知識と問題解決能力を評価

OSCE(Objective Structured Clinical Examination)
臨床能力(技能・態度)を評価

3年次の学習について

3年次前期の時間割(例)

1限目 2限目 3限目 4限目
薬物治療Ⅰ 社会と健康 実習
臨床分析 英語Ⅲ-2 実習
医薬品化学Ⅱ 薬の安全性 演習
食品衛生学 剤形をつくる 実習
社会と薬局 薬物動態Ⅱ 実習

社会と薬局

社会において薬剤師が果たすべき責任、義務等を正しく理解できるようになるために、薬学を取り巻く法律、制度、経済および薬局業務に関する基本的な知識を修得し、それらを活用するための基本的技能と態度を身につけます。

薬の安全性

医薬品の安全性の評価法、副作用発現の機序、医薬品の相互作用等を学び、医薬品の安全かつ適正な使用法を習得します。