飯塚 直子

飯塚 直子さん

Naoko Iizuka

1つの課題に対してどうアプローチすべきか
そのプロセスを身につけることができました

祖母が薬剤師だったため、幼い頃から自然と薬剤師を目指すようになりました。大学入学後も薬剤師を目指していましたが、研究室に入った頃から徐々に研究職への興味が芽生え、5年次の病院・薬局実務実習でその考えがはっきりとしたものに変わりました。薬局実習では、薬局で実際に患者の方と接しますが、中には薬を飲んでも効果が中々確認できなかったり、副作用で悩む方もいらっしゃいます。そのような状況を経験して、苦しんでいる多くの方を救える薬剤を作りたい、製薬企業の研究者として医薬品を作る側の人になりたいと思うようになったのです。大学院への進学を決めたのもその頃でした。

現在は、病気の有無を調べる診断薬の開発を行う研究室に所属し、体内のビタミンCがどの部位にどのくらいあるのかを調べる薬剤の研究を行っています。大学院の研究では、1つの課題に対してどのように調べるのか、どのように実験を行っていくのか、アプローチしていくべきプロセスの立て方を身につけることができました。研究成果を出すというのは長い道のりですが、少しでも前に進むことが出来たり、効果的なデータが取れると、やはりモチベーションが上がります。

今はちょうど就職活動の真っ只中で、自分の将来と向き合う時間が増えました。薬剤師の資格取得後は薬局でアルバイトも経験しましたが、今後は薬剤師の資格と現場経験があることを強みに、医師や薬剤師などの医療に関わる方々が自信を持って勧められる薬を作る研究者になりたいと考えています。