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08.03(MON)2026

原著論文発表

【実践薬学部門】獣医療における薬剤師と獣医師の協働の実態と課題を解明(PLOS ONE誌に掲載)

本学の実践薬学部門の神林弾講師らの研究グループによる論文「Veterinarian–pharmacist collaboration in veterinary medicine: Roles, practices, and perceptions—A scoping review」が、国際学術誌「PLOS ONE」にオンライン掲載されました。

近年、愛玩動物の家族化やワンヘルス(One Health)概念の浸透に伴い、獣医療における薬物療法の高度化・複雑化が進んでいます。人間の医療において “多職種連携”が医療安全の向上に寄与しているのと同様に、獣医療分野においても薬剤師の専門性を活かした獣医師との協働が強く求められています。本研究では、獣医師と薬剤師の協働に関する世界中の既存文献を網羅的に分析するスコーピングレビューを実施しました。

【研究の主なポイント】
薬剤師による協働的貢献の解明:

薬剤師の役割は、従来の調剤(製剤・フレーバー調整等)や医薬品情報の提供にとどまらず、動物病院の在庫管理、抗がん剤等の職業曝露・安全管理、さらには飼い主への服薬指導など、多角的な協働に広がっている実態が明らかになりました。
 

今後の課題と展望:

二者の協働を推進する上での主な障壁として、薬剤師に対する獣医療特有の生理学・薬理学教育の不足が挙げられました。また、薬剤師への獣医薬理学教育の拡充や、地域の保険薬局と動物病院との協働ガイドラインの整備が、相互の信頼に基づく協働体制の構築に不可欠であることが示唆されました。
 

本研究成果は、動物医療や地域保健において、今後、獣医師と薬剤師がどのように協働していけるかのロードマップを示す重要な知見となっています。

 

論文タイトル:Veterinarian–pharmacist collaboration in veterinary medicine: Roles, practices, and perceptions—A scoping review

掲載誌:PLOS ONE

DOI:https://doi.org/10.1371/journal.pone.0355233
 

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