英語文化研究室

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英語を通じて人と文化を学ぶ

ご挨拶

この研究室は、英語や英語圏の文化を学ぶことによって、「社会」の中で生きる人間についての理解を深めることを目的としています。薬や薬学はひとつの文化であり、この文化は、文学や映画などの他の文化と密接に関連しています。たとえば、シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』では、ジュリエットを仮死状態にする薬が重要な働きをしていますが、薬に着目してこの作品を読むと、16世紀初頭のイングランドの人々が薬に込めていた願望が想像でき、政治と宗教のかかわりなど、当時の人が生きていくうえ無関係ではいられない「社会」の仕組みがわかってきます。こうした「社会」の中で生きる人間像を描く文学や映画は、医療という社会制度の中で患者さんに接する薬剤師にとって、格好の「教材」となるでしょう。

研究概要

文化研究を通じて人と社会、およびその歴史を理解する

世紀末イギリスの唯美主義批評を、ロマン主義の亜種として、かつ、モダニズム文学の萌芽的様態として捉え、ステファヌ・マラルメらに代表されるフランス象徴主義文学との関連性にも留意しながら、そうした批評が帯びる今日的な政治性を考察しています。具体的には、ウォルター・ペイターやオスカー・ワイルドらの唯美主義批評の言語が、アナキズムやファシズムに接近しかねないものであることを踏まえつつ、両者の美学に大きな影響を与えたドイツの哲学者ヘーゲルの美学と国家論の連携についても検討を加えています。また、上記のような「美学イデオロギー分析」の嚆矢である現代の批評家ポール・ド・マンのテクストも考察の射程に入れることにより、唯美主義研究の持つ現代性を浮き彫りにすることをめざしています。

教員紹介

鈴木英明 教授 / 学位:文学修士

  • 研究分野:イギリス文学、文学理論
  • 担当科目:英語ⅠRW-1(1年前期)
    英語ⅠRW-2(1年後期)
    英語ⅡRW-1(2年前期)
    英語ⅡRW-2(2年後期)
    英語Ⅲ-1(3年前期)
    英語Ⅲ-2(3年後期)

小説、映画、マンガ、ディズニーランドなど、エンターテイメントを含む広い意味での文化現象と社会との関わりを、医療、ジェンダー、セクシュアリティ、人種、資本主義といった切り口から分析する訓練を行います。そうすることによって、あたりまえと思われている思考や現実を相対化し、新たな価値を創造する視点を獲得することをめざします

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