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研究室案内

医療薬学系 病態科学研究室

スタッフ名

准教授
小野寺 敏
助教
佐藤 良夫

メッセージ

「臨床に始まり、臨床に戻る薬学を創造する」、「薬学の知識や技術を活かし、医学・医療を変える」、そんな決意で、病態の解明などの基礎的な研究から、診断法や治療法の開発などの臨床的な研究まで、医療に貢献することを目的として、薬系大学の先頭をきって、1993年、病態科学研究室が開設されました。臨床の要請に基づいて、治療に貢献できる、幅広い研究をしています。

研究テーマ

糖尿病、花粉症(アレルギー)、結合織疾患、血液疾患、ストレスなどの病態の解明、診断法、治療法の開発、漢方薬の薬理、健康食品の効果、アポトーシス

研究概要

糖尿病、花粉症(アレルギー)

糖尿病の本格的、全国的な疫学調査を最初に行なった結果、大半の患者さんが治療を受けていないことを明らかにした私たちは、予防に貢献できる漢方薬や健康食品の開発の重要性を知りました。そこで、桑や、フィジーの植物などの天然物から、肥満や糖尿病の予防に役立つ食品をつくりたいとがんばっています。また、糖尿病が進むと糖が蛋白質に着いてその機能を障害しますが、その実態を調べることのできる組織の染色法を開発するなど、糖尿病の診断から治療までに貢献する研究をしています。また、花粉症(アレルギー)を和らげるハーブの研究もしており、いくつは機能性食品として開発もされております。

漢方薬の薬理

漢方薬は、多くの成分を含んでいること、口からのむために胃酸や消化液、腸内菌叢によって成分が変化を受けること、薬効に個人差があることなど、新薬とは全く違う特徴を持っています。それだけに、その薬理作用を調べることは困難でした。私たちは、臨床的に効果の出ている時間帯の血液の中には真の有効成分があるはずだということで、血液を薬とみなして薬効を調べるという方法を考案しました。今、「血清薬理学」という名前で世界的に使われている方法です。この方法を活かして、漢方薬がどう効くのかを研究しています。また、坐薬として与えれば、薬によっては個人差なく速く効くことなどを明らかにし、新しい使い方も提案しています。更に、漢方薬に一番多く配合されている甘草の有害作用とされる偽アルドステロン症についても、独自の研究を進め、注目されています。

がん細胞を狙い撃ちするアポトーシス誘導物質の研究

アポトーシスとは、プログラム細胞死とも言われ、あるところまで分裂すると細胞は自然と壊れるように遺伝子にプログラムされております。これは生命の個体が作られていく過程で重要なプロセスなのです。例えば胎児のときに指と指の間に薄い膜があるのですが、生まれてくる間に細胞が死んでなくなります。このようにアポトーシスの誘導をうまく利用し、がん細胞だけをやっつける誘導物質の研究をしております。この研究は中国の瀋陽薬科大学との共同研究で、天然物からいくつかの誘導物質を見つけることができました。

主な研究論文は研究室のホームページへ

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