ようこそ昭和薬科大学へ
論理力と情緒を兼ね備え、チーム医療に貢献できる薬剤師育成をめざす
学長 小谷 榮一

本学は、2006年4月から上記の教育目標を掲げ、薬学部に6年制の薬学科を開設しました。
アメリカでは、現在尊敬される職業の1位は薬剤師です。タイやベトナム等の東南アジア諸国でも薬剤師に対する信頼や尊敬の度合いは高く、医師と同等に扱われ、多くの薬剤師の方々が名刺に、薬剤師であることを会社における職位の前に印しているそうです。
WHOでは、10年前に、未来の薬剤師を育てるカリキュラム改革が提案され、理想的な薬剤師のあるべき姿として、7つ星薬剤師なるキャッチフレーズがつけられることとなりました。薬剤師の具備すべき7つの資質として、当然具備すべき専門的能力やコミュニケーション能力のほか、一生涯通じての学習者であると同時に、次世代の薬剤師の教育に尽力する生涯教育者であることがあげられています。
今までに無かったこととして、6年制薬学教育では、教育と研究の専門家以外の現場の薬剤師さんが大学教育に深くかかわります。学生の実務実習をお願いするだけでなく、大学にも足を運んで教育を経験し、必要に応じて教授会にも参加します。
本学の薬剤師育成のための教育目標は、高度の論理力と情緒を兼ね備えた総合的人格を持った薬剤師の育成です。論理力では、EBM, 即ちEvidence Based Medicine 権威に屈することなく、証拠に基づいた医療を実践できる学力を持った薬剤師の育成です。しっかりと、薬学専門知識と実学的な専門性を身につけ、医師とは違った薬剤師としての視点で医師に自信をもって助言できる専門薬剤師の育成です。そして情緒面では、医療倫理を身に付け、思いやりの心を持った薬剤師を育てることです。身につけるということはそれが習慣になるということです。
本学は平成15年に近隣の聖マリアンナ医科大学と教育・研究の交流に関する協定を結び、学生が臨床現場で優れた教育、指導が受けられる体制を整えました。1年次で聖マリアンナ医科大学での解剖見学実習がすでに取り入れられている他、今後、聖マリアンナ医科大学付属病院の薬剤師さんを始め、医療チームの医師、看護師さんにも医療現場だけでなく、本学にも足を運んでいただき低学年から教育をお願いする予定でいます。また、高学年では聖マリアンナ医科大学の協力を得て、癌専門薬剤師等の専門薬剤師の育成にも取り組む予定でいます。
更に、本学は平成17年にアメリカの南カリフォルニア大学薬学部とも学術協定を結んでおり、同大学薬学部での研修を実施することも計画しています。
本学は、その前身3年制の薬学校は明治、大正時代からで、昭和5年4年制になってからも75年の歴史をもつ薬学専門大学です。1万5000人を超す多くの卒業生が社会の第一線で活躍しており、後輩を教育するための準備を整えて待っています。本学はこの伝統と実績をバックボーンとして、6年制の新しい時代にふさわしい薬剤師の育成をめざします。